どうも、アライッペです。
先日、アラさんぽで本所吾妻橋を歩いていた時に、目的地の塩パン屋さんのすぐそばにとても気になるお店が。看板の文字が全てドット文字になっていることでまず足が止まったのですが、なんとラーメン屋であると。しかも煮干中華そば。
ついこの前「すごい煮干ラーメン凪」を食べたばかりですし、新潟で一番美味しかったラーメン、燕三条系背脂ラーメンの「滋魂」も背脂のインパクトに注目を奪われがちですがダシは煮干。
このところ何かと煮干と縁がある私。そもそもこの日、本来行こうとしていた亀戸のお店も燕三条系ですから、どっちにしろ煮干。
こういう時はとりあえず軽く調べます。普段からグルメサイトの味に関するレビューは全く気にしないことを公言している私ですが、ラーメンの画像や営業時間、どういうお店なのかという情報は参考にさせてもらいます。
するとこの気になるお店「のじじR」、本店は宇都宮にある人気店であると(なんか前回も栃木の話をしたような)。そして中休みがあって昼の部は15時半までだと。この時、時計を見ると15:20を過ぎています。入口の扉にはまだ「営業中」の札が。
迷っている暇はない。買ったばかりの塩パンを味見するのもやめてこのお店に飛び込むこととなりました。
店内に入るとまず券売機があります。どうやら基本のメニューは「煮干中華そば」のみで、煮干出汁の濃さに応じてEASY、NORMAL、HARDと選択ができます。初めての方はNORMALをオススメします、と書いてある。
私はこのお店が初めてですが、先ほども書いたように週の頭に「凪」で煮干の洗礼を受けているので、HARD(800円)を選択。
そして、半替え玉(1UP)と和え玉(CONTINUE)なる食券があるので、和え玉(200円)もチョイス。
和え玉については後述します。で、すでにお気付きの方もいると思いますが、このメニューの表記、気になりませんか?
それと、店外の看板だけでなくこの券売機のボタンや、店内の張り紙のメニューの説明も全てドット文字なのです。
そう、このお店の世界観がゲームみたいなんですよ。
あとで調べてみたところ宇都宮の本店の店主さんがゲーム業界出身?らしくこのような感じになっているみたいです。
結果的に、私もこの感じに惹かれてお店の扉を開いたので、ラーメン屋さんにゲームの要素を持ち込んだのはアリだったかもしれませんね。
食券を渡し出来上がりを待つ間に店内を眺めていました。席数はカウンターのみ8席くらいかな?奥に階段があって二階があるのですがこれは客席ではなさそう。
カウンターの張り紙を見ると曜日限定メニューもあるみたい。煮干中華そばHARD(裏)だって。裏面もあるのか。HARDより濃いのかな?気になりますね。
さほど待たずして注文の品が到着。ちょっと、器が変わっています。この写真ではわかりませんが、いわゆる普通の丼ではなくて、たとえるならチューリップハットを逆さにしたような形。
これだと通常の丼よりスープの量を少なくして深さが出せるかもしれませんね。その分、中身がぎっちり詰まってます。
先ずはスープをひと口飲むと、「あ、苦い…」強い苦味ではありませんが、「凪」では感じなかった苦み(私は「エグみ」っていう言葉は使いません。よく煮干系の表現で使われるけど、伝わりにくいと思うので)。
別に苦みが苦手ではありませんが、普段煮干系を食べ慣れていないので「おっ?!」っていう感じです。
続いて麺をすすると、これが驚き。苦みが全然ない。スープ単体だと感じた苦みが、麺とともに口に運ぶと全く気にならないのです。ただ、煮干の深い香りだけが鼻腔をくすぐります。
ちなみに麺は細ストレートでパッツンと切れる固め。九州とんこつラーメンのものに似ているような感じ。
「細麺だと同じ量(グラム数)でも多く感じない?」これは私の母が言っていたことなのですが、これまで私はそれを否定していたものの今回は確かにそれを感じたかも。たぶん麺量はそんなにないけど、なんかボリュームを感じました。
美味しいのであっという間にほぼ完食。
具のチャーシューは美味しいですがこのスープでは脇役ですね。メンマはダイス状にカットされてましたがこれはそんなに、かな。生タマネギの刻みは麺を食べ終えてから、スープと一緒に口へ運びました。シャリシャリ。
それで、今回はこれだけでは終わりません。先ほどチラッと書いた、「和え玉」です。
和え玉というのはいわゆる「替え玉」、1杯目の麺を食べ終えてから追加で足す九州とんこつラーメンではお馴染みのアレに、タレや油やネギ、ほぐしチャーシュー、煮干粉なんかがかけられたものです。
どうやら煮干系のラーメンを出すお店では割とスタンダードなもののようです。そういえば一年ちょっと前に行った超有名店、つくばの「煮干中華ソバ イチカワ」にもありました。ブログ書き始める前のことで、すっかり忘れていました。
「和え玉」は、ラーメンを頼んだ人のみ注文ができて、200円なのですがプチ「油そば」みたいで、それ単体で食べても満足するんじゃないかというシロモノです。これだけを注文されたら商売にならないから、ラーメン注文の方のみなんでしょうね。
さんざん文章だけ書いてきましたが実物がこれです。これを和えて、まずはそのままいただく。うん、油そばだよ。
二口めはさっきのラーメンのスープにつけて、つけ麺風。普通のつけ麺はスープの方が濃いけど、今回は麺に絡んでるタレが濃いので逆に薄まってちょうど良い。
あっという間に完食(2回目)。これ、もう一つ頼めるのかな?大食漢ならおすすめです。
和え玉のプレートの縁についてるのはバルサミコソース?不思議な味で何回もペロっとしちゃいました。
これは、和え玉までセットでひとつのコースですね。頼まないともったいない。
というわけでフラッと入った店でまた大満足してしまった。お気に入り店がいくつ増えるんだよ…(笑)
塩パンリベンジの際にまた訪れたい、そんなお店でした。
ってか我孫子(北柏)にもあるなら、そちらの方が近いかな。そこもいつか訪ねてみたいです。
では、また次回…